反省をやめて「怒り」を原動力に

災難続きだ。

なんとか就職した会社は、この猛暑と殺人的スケジュールにより身体を壊し即退職。

そこへ来て、自営の仕事でも損害賠償の責任を負ってしまった。

 

なんでこうなったのか?

自分の進路選択や人生の考え方が根本的に間違っていたのか?

驕りがあったのか?

 

とりあえず、生真面目すぎる自分が問題である。

頑張り過ぎて倒れてしまう。肝心なところで失敗してしまう。

これは妻をはじめ、皆に指摘されている。

自分でもそう思うが、どうしようもない。

 

いずれにしても今は失職状態。履歴書に傷が付いてしまった。

請負の仕事でも、賠償責任が生じるという、一番恐れていた事態を招いた。

まさに八方塞がり。

 

ここへ至り、さすがに少し立ち止まり、思い切ってボーっとしてみた。

そうしたら、今までの不安や焦りは消えた。

ところが今度は、激しい怒りが、炎のように燃え上がってきたのだ。

 

誰に対する怒り?

分からない。

どう考えても、すべては自分でまいた種。

誰のせいでもない。

でも、とにかく誰かに対する怒りが欲しくて、居てもたってもいられない。

 

下戸のくせに、ストロングゼロに頼ろうかと思った。

でも、やめた。

酒に酔って気持ちよくなれるとは思わない。

それに、慣れない酒で自分のコントロールが利かなくなったら、それこそ大変だ。

万一、ムショ行きにでもなったら、目も当てられないではないか。

 

どうにもやりきれなくなって、近所のコンビニへ。

駐車場にしゃがみ込んで、お気に入りのカップラーメンをすする。

少し気分が落ち着いた。

家に帰ったら、妻は子供の世話に疲れ果て、眠っている。

 

もう、すべてを自分のせいだと思うことは、やめにしよう。

反省は、もう十分にした。

生真面目に、反省をしたんだ。

いやというほどに。

だから、次は腹から怒っていいんだ。

激しく激しく、怒りを燃え上がらせればいいんだ。

 

絶対に取り返してやる。

見返してやる。

すべてを嘲笑ってやる。

 

これが原動力だ。

 

聖人君子のような崇高な目標でまともに動けるほど、デキた人間じゃない。

だって生真面目なんだもん。

生真面目に恨み、怒り、這い上がってやる。

必ず、だ。